あきら小町1丁目

雑記のみです。

社長の嫁に嫌われている

女性の多くは怒りを冷凍保存出来ると思っている。
 
どんなに遠い過去のことでも解凍すれば、まるで今起きたことのように思い出し、怒り狂える。
 
どうやら脳梁の太さの違いから、
男性は怒りを職場や私生活、様々なカテゴリーで分けて整理するが
女性はひとつのカテゴリーに蓄積する傾向があることから、
常に過去の怒りや不満を思い出せる状況にあるとかなんとか。
 
男性の多くは女性から過去の行いを責められてそんなん覚えてねぇよいう体験をした事があるのではと思っている。
 
それはなんらかの言動により怒りを解凍させてしまった為であると思う。
 
私はコンビニの雇われ店長に就任して、
今年で12年目になる。
そして社長の嫁に嫌われている。
 
社長の嫁は、当時高校生アルバイトの私より3年遅れて店に仕事に出るようになった。(それまでは専業主婦)
 
高校を卒業し、そのままフリーターとして従事していた私は当時(現在もだが)週6日出勤していたこともあり、まぁまぁ調子に乗っていたと思う。
 
お客様の少ない時間帯に売り上げ日報を作成し送金を行う作業があり、
それが大体急いでも40分くらいは要するのだが、
社長の嫁がマイペースに店内をウロついている為なかなかタイミングが掴めない。
 
しばらく待っていても気付きそうも無いので、声を掛けてしばらくレジにいてくれるようにお願いしていたが、
どうやらそれはマズかったようだった。
 
それから約5年後、新店舗が建つにあたって私が店長になった。(社長の嫁は母店勤務なので特に介入無し)
 
開店の1週間ほど前からは特に多忙で、
搬入、陳列、新人アルバイトの教育、シフト管理、発注作業など怒涛のスケジュールに押され
 
社長と私と当時いた副店長は、
仮眠をする為に帰宅し、数時間後にまた出勤する地獄のマーチにより気絶寸前まで疲弊していた。
 
開店前日、従業員任意のもと簡単なセレモニーを行いその後のミーティングにて。
私がイスに座っていた事が気に食わなかったと、
嫁に叱られた。
あの時、座ってたよね?!と。
ただ…
 
その日から7年経過していた。
 
言われても全く思い出せなかったので、
取り敢えず謝罪した。
 
彼女にとっては新鮮な怒りなのだ。解凍したてだ。
怒りの冷凍保存は出来るが、当時の忙殺されそうな状況においてはすっかり頭から消えている。
何故なら過去のことだからだ。
 
人間は忘れる生き物である。
ただし過去の怒りはいつでも取り出せる。
 
社長の嫁は私のことが嫌いだ。
そして嫁の冷凍庫は宇宙より広い。